三瓶山は登山家・岩崎元朗氏により、新日本百名山に選定された人気の山です。旧名は「佐比賣山」と云い、山麓の旧村名は「佐比賣村」、神社も佐比賣山神社があり古を伝えています。
出雲国風土記(733年)の国引き神話では、国引きの綱を繋ぎ止めた杭の役目をはたした、歴史ロマン薫る島根を代表する名峰です。山容は火口湖の室内池を囲むように男三瓶山、女三瓶山、孫三瓶山、小三瓶山と円を描きながらつながっている。
今回は自然林の紅葉が美しく人気が高い北の原から、ススキの穂が風に揺れる最高峰の男三瓶山に登り、素晴らしい展望を楽しみながら西の原に下る変化に飛んだ縦走コース。
登山口に着いた時は寒く感じていた気温も、ブナの樹林帯からカラマツ林に変わるころには汗が噴出してくる。北の原からのコースは展望は無いが自然林の続く道は柔らかい枯葉のジュータン歩きで気持ちが良い。だんだんと傾斜が増し最後にジグザグの道から頂上大地に飛び出す、黄金色に輝く見事なススキの草原は圧巻、思わず歓声が上がるほど素晴らしい。日本海から中国山地の山々、遠く島根半島までも見渡せる大展望にしばしザックも下ろさず見とれてしまう。心ゆくまで景色を堪能した後は下山開始。
足元に広がる西の原の草原を見ながら歩く展望コースは、ゴロゴロした岩が多く注意が必要、いつしか高度も下がりカラマツ林になればバスが待つ下山口は近い。西の原から振り返る三瓶山は優しい女性的な山容で、「またおいでよ」と優しく微笑んでいるようだ。
|