四国でも有数の高山植物の宝庫で赤石山系の盟主・東赤石山と、隣に鎮座する荒々しい岩峰・八巻山を瀬場登山口から登り始める。天気予報では午前は曇りだが昼以後は下り気味の様子、展望はあまり期待できそうにない。
いきなりの急登は歩き始めの体には辛い、リズムがつかめるまで、ゆっくりペースで緑のトンネルを進む。梅雨のせいか水量が多く、足元はるか下方に八間滝が、飛沫と轟音をあげて流れ落ちている。やがて瀬場谷分岐の丸太橋を渡るが、表面が湿った木橋は滑りやすく要注意。渡るとすぐに分岐、右俣へと進み山頂への最短コースをとる。
八間滝上部の沢に入り渡渉点に到着、増水すれば渡れない所なので、水量をチエックしてから対岸へ。小さな沢で足元をふと見ると、可愛らしいイシヅチサンショウウオが水遊び、急登で疲れた体を癒してくれる。ここからは岩がゴロゴロした樹林帯の急登がしばらく続く。権現越からの縦走路と合流すれば、ゆるやかなトラバース道を左へ。右手の東赤石山の道標に従い再び急坂を登りだせば、蛇紋岩の間からシライトソウが顔を出す。
稜線の分岐はまず八巻山へ。展望が開けていればスリル満天の岩場歩きだが、深いガスでは高度感はあまり感じられない。しかし核心部の通過では皆さん緊張気味、思わず岩を掴む手にも力が入っている様子が感じられる。八巻山の山頂に到着すると同時に、雲行きが怪しくなり小雨が振り出す。
雨の岩場歩きは厳しいので早々に山頂を後にする。東赤石山の直下ではシャクナゲが満開、樹林の下で雨をしのぎながら贅沢に花見昼食とする。雨の止み間に山頂をピストン、下山し始めるとしばらくして雨足が強くなり始める。急な登山道は滑り易くゆっくりペースで慎重に下る。心配していた渡渉点も、まだ水面から岩が出ていて靴が濡れることなく渡れた。展望は残念だったが、岩場歩きあり、花ありと大自然を満喫できた梅雨の合間の山歩きでした。
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