10月も中旬に入り、四国の高い山にもようやく紅葉が色付き始めたようです。今回は剣山の横の次郎笈に登り、稜線を彩る秋の色を楽しむ内容。いつもは見ノ越から登る初級レベルですが、何とリフトを往復で使う入門レベルの設定で、楽々トレッキングに興じます。
現地に降り立てば、抜けるような青空。空気も澄んで申し分ありません。ただ朝方にかなり冷え込んだので、防寒が心配。日頃乗り慣れない登山リフトに乗車。いつもは約1時間掛けて歩く行程がわずか15分程度で、標高差330bを一気に登り、標高1750bの西島へ。まずは山腹のほぼフラットなトラバース道を歩きます。
最近雨が降っていない模様で路面状態は極めて良好。しばらく歩くとモミジ、ツツジの紅葉木が現れて、「うわ〜キレイ」思わず歓声が上がりました。皆さんさすがにここまで紅葉しているとは予想していなかった様子で、その喜び様にこちらまで嬉しくなる程です。すると突然眼の前にオレンジ色や赤色のドットを従えた大きくて、たおやかな美しい山容の次郎笈が出現。その美しさは本場北アルプスにも決してヒケを取りません。一面山腹を緑の笹の大海原が覆い、丁度太陽を浴びて笹が輝いて見えます。そしてその緑のスクリーンに雲が影を落とし流れる様は、笹がウエーブしているようにも感じられます。北には塔ノ丸、西には三嶺、そして振り返れば青空にすっくと伸びた剣山本峰 ...その絶景を心ゆくまで楽しみながらの稜線歩きの楽しさったら、言葉では言い表されません。本当にこの場所に居られることにただ感謝です。
そしてここからが本当の登りのスタート。わずかな時間ですが、急な登りが山頂まで続きます。道端にはリンドウの花が少しだけ残っていました。折からの好天で次郎の登山者もボチボチで、お互いにあいさつを交わしながら、道を譲りながら、誰もがのんびりとゆったりとこの山に少しでも長く居たいような素振りが見えます。山頂で約1時間、のんびりランチ。圧巻は周囲遮るものの無い360度の大パノラマ展望。ポカポカ陽気で防寒も要りませんでした。
下山はさすがに早く、あっという間に西島に戻ってきました。今日現在で言えば、稜線の紅葉が見頃で、もう少し冷え込んだら、もっと赤く色付くと思われます。これからドンドン紅葉前線が里に下りてくるのですね。まさに山が最後の輝きを見せてくれる季節。その始まりをしっかりこの目に焼き付けることが出来て、皆さん大喜びの山行になりました。 |