剣山系にある笹原の美しいたおやかな山腹。そこに聳える円錐形の美しい峰. . . 個人的に四国で一番好きな山ですが、気温が高かいこの時期、そこに至る急登がちょっぴり厳しく心配でした。でも今日は汗が噴出すものの、風が涼しく吹き抜けてくれて、最高の歩行条件に感謝です。
かつては木々に覆われた林は伐採が続き、登り始めの山道は今ではすっかり明るい道に変わっています。小ピークを過ぎれば、巨木が目立ち、笹も広がる、美しい落葉樹の森に変わります。でも相変わらず登りは急で山上の天狗峠直下まで続きます。
路面状態は良く、いつもはドロドロになる坂も今日は乾いて歩き易かったです。森林限界を越えて、稜線の笹原帯に入ると、登山道横にはコメツツジが白い花を見事に広げて、まさに見頃。濃い緑の葉にまさしくお米が弾けた様に純白の花を開いた姿は微笑ましく、「とても綺麗〜!」と皆さん大喜びでした。
そして天狗峠、剣山系の主稜線に出ると、南側から強烈な風が吹き上がってきました。物凄い風で帽子が吹き飛ばされそうだし、体も風にあおられそうなぐらいです。でもさすがに夏ですね。風は強烈な寒さを伴わず、爽快な気分です。ドンドンとガスが流れるものの、ナカナカ天狗塚の美しい山容を見せてはくれません。それでも天候の回復を信じて笹原の大海原を山頂目指して登って行きました。
山頂では雨具を羽織って風を避けて昼食。時折、ガスの切れ目からは美しい笹原が眼下にチラついて見えました。折角登って来ても展望が無くて残念そうな皆さんの為に、この時期ならではの山上に現れる幻の山上池を見に、少し牛の背側を歩くことにしました。するとわずかに水を湛えた天狗池と呼ばれる、その池が現れてくれて大感激!ガスが掛かる池を配した笹原はとても神秘的で、まさに秘境ムードたっぷりでした。
そして山頂を巻いて天狗峠に戻る時に、ガスが晴れてその山容を初めて目にすることが出来ました。「あそこに登ったのか?」緑の大地が天に伸びた様は、どこか現実離れした、不思議な美しさを秘めていました。
往路を下りましたが、急傾斜の分、早々と下山。そして温泉に。今日はこの山本来のゆったりした、牧歌的な風景を味わうことが叶いませんでしたが、次回はコメツツジが紅葉する、秋に訪れてみたいなあ〜。そんな声が聞こえてきました。
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