山犬嶽 997m (徳島県)

山里の美しい棚田、その奥にひっそりと佇む山には、石苔と紅葉が待っている。

四国の山歩き 山犬嶽(ベースキャンプ)

2008年11月19日 (水)

-5度  

雪 
四国の山歩き(べースキャンプ)

高松店⇒ ファミマ⇒ 高松中央IC⇒ 鳴門西P⇒ 鳴門IC⇒ よってね市⇒ 登山口→ 見晴岩→ 東光寺→
  6:53   6:57〜7:02  7:03      7:36〜44  7:51   8:50〜9:06   9:46〜55 10:38〜51 11:18〜30

 山犬嶽→ 東光寺(昼食)→ 水苔の見所→ 登山口⇒ 樫原の棚田⇒ 月の宿(入浴)⇒ いっきゅう茶屋⇒
11:40〜55   12:05〜30     1245〜55  13:20〜30  13:42〜48   14:01〜54     15:01〜12

鳴門IC⇒ 鳴門西P⇒ 高松中央IC⇒ 高松店
16:23    16:40〜46    17:20     17:25

勝浦川を遡る車窓から、上勝方面が見える。低く垂れ込めた雲が、峰々に引っかかったまま、たなびいている。県道を逸れると、山に張り付くように、静かな農村が続く。そして、車は雲の中へと入っていった。早朝から雪は、降っていたのだろう。稲刈りを終えた田んぼは、もうすでに白い。大粒のボタン雪が、風に流れる。モノクロームの世界で、たわわに実る柿だけに色彩が宿る。

薄暗い植林の向こうに、明るい森林がのぞいた。山側から雪崩落ちる岩塊。その全てが苔に包まれている。色づく樹木を、いま雪が隠そうとしている。白の階調の隙をつき、紅葉が色を放つ。コントラストと彩度のせめぎ合い。主張する冬と、守る秋。静的なイメージを持つ風景は、目の前でダイナミックな動きを見せている。

巨岩のつくる岩屋のしたに祀られた、金比羅宮を回り込み、せり割り岩を潜り抜け、見晴岩の上に立つ。降りしきる雪が、遠望を奪い去る。眼下に広がる自然林も、色彩を奪われて冬の姿をしている。道は再び植林の中をいく。階段を登りつめると、東光寺がひっそりと佇んでいた。

山頂に続く道は、積雪で不明瞭になる。まっさらな雪を踏んでいく。わたしたちの踏み跡は、雪景色の中に黒い線となり残る。薄日が差しているが、頭上では杉が軋む音を響かせ、強風が轟く。山頂の気温は−5℃。前鬼、後鬼を従える役行者の石像も、やせ我慢しているよう見える。

寒さから逃げるように下山すると、杉の木立越しに青空が見えた。ふんわりと細枝につかまる雪がゆるみ、木漏れ日を浴びて煌きながら落下する。帰路は小さな谷筋へと下っていく。溶け落ちる雪を浴びて、膨潤する水苔が午後の陽光に照らされて、柔らかな凹凸を広げる。窪みは鮮やかな色をした落葉で埋め尽くされている。秋がぎりぎりのところで、踏みとどまったようだ。

登山口は雪だった

薄っすら積もり始めてる

竹林は雪が届かない

サルトリイバラの実

雪をかぶるミツマタ

植林帯葉は暗い

明るくなった先は

落葉、岩、苔の

美しい自然林!

色づく葉を雪が覆う

岩屋の下の金比羅宮

せり割り岩を潜り抜ける

見晴らし岩の上で

慎重に岩から降りる

コントラストの表現

雪と紅葉の競演

雪景色を見上げる落葉

繊細な枝につかまる

やがて覆いつくす

東光寺に着いた

雪化粧の山寺

最初の手形を残す

雪のシャクナゲ

最後のひと登り

薄日が照らす

役行者が祀られる

山犬嶽山頂にて

東光寺で昼食です

日差しが色を与える

煌く粒子

覗き始めた青空を背に

ゆっくりと雪が溶け始める

雪と苔の森で

じっくり味わう風景

日差しが勝り

影が競り勝つ

溶けた雪が雨のように落ちる

ここで自然林とお別れ

無事に下山

また雪が降る

樫原の棚田に立ち寄る