まだ日が昇りきらないキャンプ場で、慌しく準備が始まった。朝食を食べる頃には、太陽が朝霧を照らし、金色に輝いていた。良い天気になりそうだ。
登山口から急斜面の杉林が見える。この急登を、しばらくはジグザグに登っていく。植林が雑木林に変わると、スズタケも覆い茂るようになる。身の丈を越えるスズタケが、頭の上からのしかかる。藪漕ぎというよりは、藪潜り・・・。
傾斜がさらにきつくなると、スズタケもおとなしくなってきた。道は顕著な尾根の上を通る。展望はあまりよくないが、時折、樹間から気持ちの良い風景がのぞく。
傾斜がおさまり、突然広場に出た。ここが湯桶丸の山頂だ。南側の展望が、僅かに得られるが、遥か彼方まで続く山並みは、この場所の奥深さを知るには十分だ。東に道がつけられている。この道は、昨日登った陣吉森へと続く。
たった一泊の短い時間だが、生活を共にした仲間たちとの、ひと時は愉快だ。山を下り、べふ峡温泉で汗を流す。名残を惜しむように、また乾杯。またの再開を約束し合う。笑い声がいつもでも響いていた。
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