三嶺〜剣山縦走〈白髪避難小屋泊〉 (徳島県 ) 

爽やかな秋風に誘われ赤く染まるコメツツジの庭園や、美しい笹原に抱かれた名峰を結ぶ稜線歩きを山小屋一泊で巡る大自然が堪能できる山旅。
三嶺〜剣山

2007年10月16日 (火)

13度  山頂20度

晴れ時々曇り 
三嶺〜剣山(ベースキャンプ ウオーキング)

高松店 ⇒ 丸亀店 ⇒ 見ノ越峠駐車場 ⇒ 名頃駐車場 → 登山口 → 小休止 → ダケモミの丘 →
  5:00     5:30       7:55         8:30〜50    9:30〜45   10:12〜20  10:48〜11:00

三嶺避難小屋 →  三嶺(昼食)   →  韮生越  →  白髪山分岐  →  白髪避難小屋
 12:05〜20      12:55〜13:05     14:05〜20     15:00〜15        15:25

名頃の駐車場を後にする登山者の背中には、大きな荷物が張り付いている。ザックはたっぷりの期待と、ちょっぴりの不安で膨れ上がっている。誰もが憧れる長大な稜線の縦走が始まった。

いまなお緑濃いブナの森に、ツタウルシやカエデの紅葉が混じり、華やかな雰囲気を醸し出す。しかし、登山道は急登だ。その傾斜が緩む頃、森はダケモミへと変わる。ここはダケモミの丘。東からの尾根が丘陵地をつくり、林床の安定したダケモミの散歩道となる。爽やかな樹脂の香りを胸一杯に吸い込めば、肩に食い込むザックも少し軽くなるみたいだね。

下草が綿毛になったカニコウモリへと変わり、さらに潅木混じりの笹原になると、道は荒れて勾配もきつくなる。樹齢300年のマユミの古木、「狸のかんざし」を過ぎると同時に視界は開けた。白く輝く露岩と、柔らかな笹原に浮かぶツツジたちの紅葉が、網膜を刺激する。

山頂直下の急登を越えて、秋空の下に広がる笹原を自由に歩き回り、ピークへと達した。北には落合峠のくびれが見える。西へと延びる稜線には西熊と天狗のとんがりが数珠繋ぎに。南へと目を向けると、登山道がまっさかさまに落ち込みずっと奥でカヤハゲが起き上がる。白髪の手前で稜線は東へ折れ曲がり、さらに長大なうねりを波打たせる。うねりを追っていた視線が、巨大な二つの壁によって止められる。剣山と次郎笈だ。

さあ、行こう。雄大な稜線の一筆書きをなぞるペンになり南へと下ってゆく。日当たりの良い尾根には、真っ赤な紅葉と白い岩が美しい対比を見せる。道には鹿の糞が転がり、木には真新しい熊の爪痕が深々と刻まれている。岩と潅木を過ぎると枯れた笹原が広がった。振り返れば三嶺がうろこ雲の下にどっしりと鎮座している。自身の存在のちっぽけさを知ると共に、大きな包容力の中にいる安心感も生まれる。

白髪の分かれから下りた明るい笹原に小屋は建つ。まるで慣れ親しんだ我が家のような印象を受ける。「ただいま。」ここは僕達の家だ。家族のように親密になった仲間達と夕食を摂り、酒を分け合い、語り合う。小屋の外では鹿たちの呼び合う声が響いていた。

名頃駐車場で体操
ザックの大きさに注目、健脚揃いだ
登山口まで40分の林道歩き
アケボノソウ
林道を外れてショートカットコースへ
登山口に到着
夫婦で参加、紅一点
すっかり登山にはまっちゃいました
美しいブナ林にヒメシャラの赤
重荷を背負って四つん這い
三嶺の美しいブナたち
シコクブシ

今年から始めた百名山も、あと10座!
ダケモミの丘でルート確認
木洩れ日が気持ちいいダケモミ林
重荷が堪える悪路ですね
狸のかんざし、樹齢300年のまゆみの木
錦秋の彩り
標高を上げるごとに鮮やかに
笹原に映える深紅
避難小屋へしばし休憩
秋晴れのような笑顔
冴え渡る空気、山座同定

リンドウ
三嶺で腹ごしらえ
天狗への道
記念写真
葉で向かえるツツジたち
凄い角度で下りる、カヤハゲへの道
鎖場を下りる、紅葉が見つめる
この色を何と言って伝えれば・・・
剣山への遥かな道が始まった
剥き出しの高度感

そして、恐々下りる
鎖を使い大岩を巻く
白い岩に紅葉が映える
真新しい熊の爪痕
鱗雲へ
三嶺を振り返る
雄大な空の広がり
大型ザックと共にここまできた
正面にきつい直登が見える
空を秋が覆い尽くす

野生動物にとっても厳しい世界
力を振り絞り登る
登りつめ達成感が湧き出す
健脚三人組は白髪山へ向かった!
後は白髪小屋へと下るのみ
小屋でゆっくりしようよ
我が家を見つけたような安心感
日は傾き、ススキが輝く時間
まずは寝床を整えます
夕食まで軽く一杯

おなかはぺこぺこ
皆の距離が一気に縮まる
乾杯!!!
食事の準備が始まった
暖かいランタンの灯り
自慢のコッフェル
優しい光が雲を染めてゆく
夜が来る前に水を汲む
月と共に夜がやってくる
夕日が最後の輝きを放つ

三嶺〜剣山縦走〈白髪避難小屋泊〉 (徳島県 ) 

爽やかな秋風に誘われ赤く染まるコメツツジの庭園や、美しい笹原に抱かれた名峰を結ぶ稜線歩きを山小屋一泊で巡る大自然が堪能できる山旅。
三嶺〜剣山

2007年10月17日 (水)

13度  山頂22度

晴れ時々曇り 
三嶺〜剣山(ベースキャンプ ウオーキング)

白髪避難小屋 →  小休止  →  小休止  → 高ノ瀬山 →  小休止  →  丸石山  → 次郎笈分岐 →
  6:40         7:10〜15     8:22〜30   8:59〜9:03    10:05〜15    10:40〜50   11:45〜50

次郎笈  →  小休止  →  剣山(昼食) → 見ノ越駐車場 ⇒ 岩戸温泉 ⇒丸亀店⇒高松店
12:15〜20    12:55〜13:00  13:24〜14:00    14:53       16:04〜50   18:30  19:15

だれともなく起床する。寝床を片付け、身支度を整える。ガスバーナーが、力強い噴射音を吐きながら湯を沸かす。暖かい食べ物を口にすると、体の奥からむくむくと期待感が頭をもたげる。

夜露に濡れた笹原が、朝霧を透過した太陽光によってビロードの輝きを放つ。スパッツとレインウェアのパンツをつけて笹原へと入ってゆく。足元には融けきらない霜を載せた笹もある。西の上空はガスが薄く、すでに青みを滲ませている。しかし、東には霧状にしたミルク越しに、月のように弱々しい朝日がぶらさがっている。体の先端まで新しい酸素が行き渡るように、ゆっくりと進むうちに朝日は輝きを増し、気温を上げて、風を起こす。今日も最高の天気になりそうだね。

朝霧が取り払われた直後、大気のもっとも清涼な時間。振り返る風景のど真ん中に美しい三嶺がいた。丸みを持って広がる笹原の向こうには樹林に覆われた高ノ瀬山への稜線。いまだ遠い剣山。

高ノ瀬山の周辺はブッシュと岩の不明瞭な道が続く。心細い樹林帯からは次郎笈も剣山も見ることができない。薄っすらと踏み跡がつくのみだが、人によって荒らされていないこんな道もいいもんだね。無粋な階段や、人と自然を区切るロープや柵もない。そして、わたしたちも足跡さえ残さないように移動していく。

丸石小屋を通過した。樹林を抜けたらいきなり次郎笈が巨大な姿で立ちふさがる。一気に笹原を下りさらに登り返す。傾斜がさらに強くなる場所にトラバースの分岐がある。ここでピークを踏む者、トラバースの水場で喉を潤す者に別れた。

ピークを目指して、強傾斜をじりじりとつめていく。南西斜面が錦秋に染まっている。北を見下ろせばトラバース組が小さく見える。主稜線合流点の標識が近くなる。一ノ森から槍戸山が見えた。右を向けばピークがそこにあった。

次郎笈から真西にはすっかり形を変え、小さくなった三嶺が見えた。足元から続く稜線をゆっくりと目で辿る。この稜線を歩ききった達成感に酔いしれる。北を見る。トラバース組はもうあんなに遠くになってしまった。さあ急ごうよ、皆で喜びを分かち合おうよ。

今日は山を下りるけど、この先に道は続きまた山がある。うねりを繰り返す長大な稜線のように夢が彼方へと延びてゆく。

5時起床、しっかり朝食
大活躍のバーナー、コッフェル
今日も天気は最高だ
朝の輝きを見守る
青が強まり、今日が始まる
太陽光を朝霧が優しいものにする
昨日の疲れは?皆元気!
青い大気に三嶺が聳える
記念写真
幻想的な風景の中、出発

朝日に向かって歩く
爽やかな景色に溶け込む
昨日の行程を見渡す
最高の笑顔!
樹林が最も美しい時間
こんな岩場もあります
ホールドを求め慎重に
白髪小屋は遥か後方へ
太陽が霧を振り払い
大気は透明に

目指す剣山、次郎笈がくっきりと見え
まだまだ続く長大な尾根に
縦走をたっぷりと楽しむ
足す事も引く事も出来ない色
石立山に続く尾根、あれも歩きたい
ずいぶんと歩いてきたね
高ノ瀬山、記念写真
秋色のモザイク
足を止めて見上げる
丸石小屋を通過
丸石への急登、もう目の前!

丸石山、記念写真
丸石を下り、次郎笈の登り返しへ
アセビの蕾が来春を待つ
直登とトラバースの分岐
トラバース組、美味しい水場が待ってる
直登組、絶景が待ってる
まだまだいける!頼りになります
遥かに続く縦走路を振り返る
もう少しだ!がんばれ!
次郎笈、記念撮影
トラバース組は一足先に剣山を目指す

美味しい水で元気回復
次郎笈組も剣山へ向かう
目の前の剣山がとても遠く感じる
次郎笈組、意外とのんびり
トラバース組は到着!
さあも少し!
ついに山頂へ!
剣山、記念写真
後は下るだけ、油断しないでね
あっという間に西島駅
ナナカマドをくぐり
感激のゴール!