まだ暗いゴンドラリフト八方駅の駐車場では、あちらこちらで登山者が出発準備中。今日は週末のハイシーズン、5時半から始発の運転開始だが、早くも行列ができている。星が見えるほど天候も良いので最高の登山日和、この様子なら五竜山荘も大混雑するかもしれない。
始発から遅れる事10分あまりで出発、ゴンドラとリフトを乗り継いで八方池山荘前に出る。日帰りのハイカーや観光客に混じり、良く整備された登山道をのんびりと進む。左手に五竜岳や鹿島槍岳を眺めながら、第2ケルンから急になった道をたどり第3ケルンに到着する。正面にはアルペンムード漂う不帰ノ嶮から白馬三山が一望。八方池で散策する観光客を横目に見て、ダケカンバの巨木が目立つ下ノ樺から、お花畑を横切り上ノ樺まで緩い登りが続く。やがてガスが出はじめ視界が急に無くなるが、涼しくて休憩場所に最適な扇雪渓に到着一休みとする。
ハイマツの間を縫いながら展望が素晴らしい丸山まで登るが、朝方の好天が嘘のように霧雨となり残念。主稜線に近づくと、登山道は山腹を巻きながら、いかにも落石が起きそうな崩壊地や、浅道、クサリ場を慎重に通過する。
やがてガスの中から急に唐松岳頂上山荘が飛び出る。荷物を小屋前にデポして唐松岳山頂を往復するが、あいにくの天候で展望が無い。まだまだ先が長いので早々に記念写真を撮り小屋へと引き返す。
天候が怪しいので昼飯を素早く終え、五竜山荘に向かい牛首の岩稜帯に取り付く。
天候は回復しそうになく霧雨の状態が続く。ナイフリッジの岩尾根をクサリ伝いに慎重にくだる。露岩帯や赤茶けたザレ場の斜面を下り白岳との最低鞍部へ。ここから再び急斜面をジグザグに登り返すが、突然雨足が強くなり本降り状態、そのうえ遠くに雷鳴も聞こえだす。長く感じた登りも遠見尾根の分岐を左に分けて下り始めると、赤い屋根の五竜山荘がガスの中から現れて一安心。
|