二年ぶりに訪ねる白馬岳は例年になく積雪が多い。登山者が長い列を作って登る雪渓歩きは白馬岳の夏の風物詩。また雪渓の豊富な水で育つ北アルプス随一と言われる可憐な高山植物の宝庫でもある。
バスやタクシーが次々と到着して、登山者で大混雑の猿倉から白馬尻を経由。足元にアイゼンを装着して全長約2km以上の長さを誇る真夏でも涼しくて快適な大雪渓を登りだす。雪渓終了点からいきなりの急登。可憐なお花畑が広がる葱平を抜け、例年なら消えて無い急斜面の小雪渓を今年は慎重にトラバース。天を突き刺すような杓子岳の天狗菱が正面に聳え立ち、荒々しい山肌からは絶え間なく落石の音が響き、大小の岩が大雪渓へ向かい落ちてゆく。
危険地帯を早々に抜け落石の心配が無い避難小屋の横で、色とりどりの高山植物に囲まれ一休み。ここから山頂まではまさに日本一の花の楽園と呼ばれる由縁であるフラワーロードが続く。色とりどりに咲き誇る可憐なお花畑を、縫うように急坂を登り詰めると村営頂上宿舎に出る。一気に疲れも吹き飛ぶ、雪渓から流れ出るつめた〜い水場で喉を潤す。稜線に飛び出し、展望を楽しみながら今日の宿舎で日本一の規模を誇る白馬山荘に到着する。
一休みの後、山荘に荷物をデポし、もうひと頑張りで白馬岳へ向かう。信州側がすっぱりと切れ落ちた山頂には、新田次郎の小説「強力伝」で有名な方位盤がある。頭上には青空が広がるが、雲の流れが早く遠望は利かない。思い思いに散策の後、山荘へと向かう。宿泊の部屋も決まり荷物を片付ければ、お楽しみのスカイレストランに繰り出す。お土産を選んだり、山談義をツマミにお酒を飲んだり、のんびりと夕日を眺めながら楽しい一時をすごす。
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